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特別養護老人ホームなでしこ センターリーダー ERINAさん
特別養護老人ホームなでしこ センターリーダー ERINA さん 特別養護老人ホームなでしこ

物書き志望だった私が、気づいたら介護の世界に。未経験から「人との関わり」の楽しさにのめり込んだ、私の10年

物書きを夢見て日本文学を学び、気づけば大学をはしごして卒業。介護とは無縁だったERINAさんが最初に就いた仕事は「事務職」だった。それがひょんなことから介護の世界へ。気づけば10年以上が経ち、今は施設全体の職員育成を担うセンターリーダーに。「今までの人生で一番の挑戦は、就職の瞬間だったかもしれない」と笑いながら語るERINAさんに、その歩みを聞いた。

介護とは全く縁のないところから来られたんですよね。
もともと物書きになりたくて、大学は日本文学を専攻していました。紆余曲折があって大学を2校経験したんですが、ようやく卒業してさて就職……という時に、縁あってなでしこに応募したんです。ただ、最初は事務職として採用していただいたので、介護をやるとは思っていなかったですね。

母親が同じ介護の仕事をしていたので、仕事のイメージは多少あったんですが、「大変そうだな」というのが正直なところで。まさか自分がやることになるとは(笑)。
事務職から介護に転じたのはどんな経緯で?
入職前の1ヶ月間、新人研修があったんです。事務の人間も「食事介助に入ってもらうから」ということで、介護の研修を受けました。やってみたら思いのほかうまくこなせて。それを見ていた当時のリーダーに「事務だともったいないから、介護やってみない?」と声をかけてもらって。そんなに嫌な感じもしなかったし、やってみようかなと思って「お願いします」と答えたのがきっかけです。
実際に介護をやってみて、どうでしたか?
世間的には「大変な仕事」というイメージが強くて、自分が人のケアをできるのかな、と最初は思っていました。でもやってみると、介護ってそこだけをフューチャーする仕事じゃないんだなって。人と人の関わりで、一般の会社ではなかなかできない貴重な経験をさせてもらえる仕事なんですよね。

利用者さんと接することが、とにかく楽しくて。今は現場を離れた立場になってしまいましたが、それでもあの利用者さんの生活を支えている瞬間が一番やりがいを感じる時間でした。こんなに自分がのめり込める仕事になるとは、思ってもいなかったですね。
なでしこを選んだ決め手は何でしたか?
面接に来た時の印象がすごく良かったんです。他にも受けたところがあったんですが、ちょっと暗い雰囲気の施設で「なんか違うな」と感じて。なでしこは施設の中が明るくて開放感があって、面接の雰囲気もアットホームで。「馴染めそうだな」と思ったのが一番の決め手でした。

その時の印象が今でも残っているくらいなので、第一印象って大事だなと改めて思います。
リーダーになった経緯を教えてください。
なんとなくなりたくてなったわけじゃないんです。フロアに一番長くいる自分が、チームのために引き受けようと思ったのがきっかけで。「みんなが不安にならないのであれば、自分がなるよ」という感じでした。

ただリーダーになった当初は、本当に何もできていないところからのスタートで。ヒヤリハット報告を出す習慣がなかったり、基本的なところから整えていかないといけなかった。サブリーダーと2人で毎日のように「こうしていこう、ああしていこう」と話し合いながら、1年かけてチームを作っていきました。
その1年でどう変わりましたか?
「あなたのフロアなら何でも任せられる」「ちょっと大変な利用者さんが来るけど、あなたのフロアなら大丈夫」と言ってもらえた時が、一番やりがいを感じた瞬間でした。本当に達成感がすごかったですね。あの時のメンバーがすごく協力的で、かなり無茶ぶりもしたと思うんですが、みんなついてきてくれたので。
看取りの場面で、印象に残っていることはありますか?
正直、慣れるものじゃないと思っているんです。どれだけ経験を重ねても、ご利用者さんとのお別れには毎回向き合います。ただ、一緒に働く仲間が「慣れなきゃダメだよ」とか言わずに、そっとありがとうと言いながらやってくれるので、それがすごく助かっています。

「慣れなきゃダメ」って言われたら、私は多分立ち直れないんです。慣れるもんじゃないって思うので。だからこそ、後悔しないように最後までしっかりケアする。それが自分の心を少し救ってくれる気がしています。
今、力を入れていることは?
職員の育成です。去年1年かけて職員研修をびっしりやってみて、やっぱり必要だなと身に染みて感じたので、今年も続けています。

現場で働いていると、学びの機会ってどうしても少なくなりがちで。私がきっかけを作れるなら、自分が少し大変でもやりたいと思っています。今いる職員にも、新しく入ってくる人にも、しっかり育っていってほしくて。

「みんなにやらせるんだったら、自分もやれなきゃダメ」というのはリーダーになった時からずっと思っていて、それは今も変わらないですね。
今後の目標を教えてください。
育成に特化できる役割があれば、そこで力になれたらと思っています。実習生の指導をしている先生方を見ていて、そういう道もあるんだなと感じることもあって。

ただ今は、利用者さんからも離れず、職員からも離れずという今の立ち位置がちょうどいいとも感じているので、焦らず今の場所でやり続けていくのが一番かなとも思っています。
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